
ポーカーにジョーカーを入れるとどうなる?役の強さの変化やルールを紹介

世界的に大流行しているトランプゲーム「ポーカー」。日本でもプロポーカープレイヤーのYouTuberなどによる発信でその人気はうなぎ上りです。
日本だけで流行っているトランプゲーム「大富豪」「戦争」「ババ抜き」ではジョーカーを使用しますが、通常のポーカーではジョーカーを抜いた52枚のデッキでプレイします。
しかし、ポーカーにジョーカーを取り入れることも可能です。その場合は、ルールや役の強さに変化が起こります。
当記事では、ポーカーにジョーカーを入れるとどのような変化が起こるか解説します。ジョーカーを入れることによって戦略性が一変してより楽しくなること間違いなしです。ぜひ最後までご覧ください。
ポーカーにおけるジョーカーの役割

ポーカーにおいてジョーカーは、ワイルドカードとして使用されます。ワイルドカードとは、いわゆる「オールマイティ」の役割を果たすカードで、手札において最も有利な札の代わりとして使えるものです。
ジョーカーを使うポーカーは、「ジョーカーポーカー」や「ジョーカーズワイルド」と呼ばれます。
他にも、カジノのテーブルゲーム「パイガオポーカー」でも使用されます。デッキ購入時には2枚入っていますが、使用されるジョーカーは1枚です。ただし、パイガオポーカーにおいてJOKERは「A」だけの代用として使用されます。
ジョーカーを活用した役の一例

ジョーカーが手札に入った時、どのような役に成り上がるか以下の表をご確認ください。
|
JOKER以外のカードの内容 |
例 |
出来役 |
1 |
4枚のカードで4カード |
4444 + JOKER |
ファイブカード |
2 |
4枚のカードでロイヤル待ち |
10/J/Q/K/Aのうち任意の4枚 + JOKER |
ロイヤルフラッシュ |
3 |
4枚のカードでストフラ待ち |
同柄3567 + JOKER |
ストレートフラッシュ |
4 |
4枚のカードで3カード |
3337 + JOKER |
4カード |
5 |
4枚のカードで2ペア |
5566 + JOKER |
フルハウス |
6 |
4枚のカードが同じスート |
同柄x4 + JOKER |
フラッシュ |
7 |
4枚のカードでストレート待ち |
4568 + JOKER |
ストレート |
8 |
4枚のカードで1ペアができている |
889J + JOKER |
3カード |
9 |
4枚のカードでなにもできていない |
2569 + JOKER |
ワンペア |
ジョーカー入りポーカーにおける注意点

ジョーカーが入った時のポーカーで注意しておくべきことは以下の3点です。
- ロイヤルフラッシュより5カードが強い
- K-A-2をまたぐとストレートにならない
- 同じ役同士だとジョーカー入りが負け
1つずつ解説していきます。
ロイヤルフラッシュより5カードが強い
通常、ポーカーにおける最強の役はAKQJ10の同スーツ「ロイヤルフラッシュ」ですが、ジョーカーが入るとロイヤルフラッシュを超える役が登場します。
それが、「5カード」です。5カードは、同じ数字のカード4枚とジョーカーで構成される役で、ジョーカーが必須なためロイヤルフラッシュよりも難易度が高くなります。
ジョーカーを1枚だけ使うワイルドポーカーで対人戦の場合は、2人以上が5カードを作れる可能性は0なので、100%勝つことが出来ます。相手が降りない程度に大きくベットするといいでしょう。
ちなみに、ルールによってはジョーカーなしでロイヤルフラッシュを作る「純正ロイヤルフラッシュ」が最強で、ジョーカーありのロイヤルフラッシュはストレートフラッシュ相当になり下がるルールも存在します。
このようなルールは、ジョーカー入りのビデオポーカーで見られます。
K-A-2をまたぐとストレートにならない
A234+ JOKERはストレートとしてみなされますが、KA23 + JOKERはストレートとしてみなされません。
ポーカーを始めたての方によくあるミスとして、ストレートの誤認があります。K-A-2をまたぐものはストレートになりませんので、知っておきましょう。
同じ役同士だとジョーカー入りが負け
対人戦におけるポーカーでは、キッカー含め同じ役が出来た場合引き分けとなりポットを山分けします。
ジョーカー入りのポーカーでは、ジョーカー入りの役が絡まない勝負では同様に引き分けになり得るものの、ジョーカー入りの役が絡んだ場合は「同じ役が出来た場合ジョーカー入りが負け」というルールが追加されます。
例えば、フラッシュ同士の対決場合。
AK987の同スート vs K987の同スート + JOKER
このような場合、前者は「Aハイフラッシュ」となりますが、後者は「Kハイフラッシュ」として処理されます。
JOKERを最強として考えると後者が勝ちそうですし、Aとして代用しても引き分けになりそうですが、「同じ役が出来た場合ジョーカー入りが負け」により前者の勝ちです。
JOKERは強さを持たないワイルドカード扱いなので、同じ役が出来た場合に負けることを頭に置いておきましょう。
ジョーカーを使ったゲーム2選

実際のカジノでジョーカーが用いられるゲームで頻度が高いものを2つ厳選してご紹介します。
- パイガオポーカー(PAI GOW POKER)
- ジョーカーズワールド
1つずつ解説していきます。
①パイガオポーカー(PAI GOW POKER)
パイガオポーカー(パイゴウポーカー)は、中国の「牌九」と呼ばれるドミノのような牌を使って遊ぶゲームをポーカーで遊べるようにしたカジノゲームです。
以下のルールに沿ってゲームが行われます。
- プレイヤーとディーラーには7枚のカードが配られる
- 5枚のポーカーハンド(ハイハンド)と2枚のポーカーハンド(ローハンド)を作る
- ハイハンドとローハンド両方ディーラーに勝つと配当獲得(1.95倍)
- 1勝1敗だと引き分け
- 両方負けると賭け金没収
先述の通り、ジョーカーがオールマイティではなく「A」の代用にしかならないので、注意が必要です。また、ハイハンドはローハンドよりも強いハンドである必要があります。
確率はかなり低いですが、両方の手札がディーラーと全く同じだった場合はコピーハンドと呼ばれ負け扱いになってしまいます。
②ジョーカーズワールド

ジョーカーズワイルド(ジョーカーポーカー)は、ビデオポーカーにおけるゲームの一種です。最初に5枚のカードが配られ、どのカードを残すか(HOLD)決めたら、カードを引き直して役を作ります。
2ペア以上の役が出来ると配当を獲得します。画像のPlay’nGO社「ジョーカーポーカー」ではジョーカー入りのロイヤルフラッシュは「ジョーカーロイヤルフラッシュ」として処理されます。
最高役は「純正ロイヤルフラッシュ」で、5コインでプレイした場合800倍の配当を獲得することが出来ます。仮に1コイン5ドルで遊んだ場合、一撃10,000ドルを獲得します。
ジョーカー入りポーカーに関するよくある質問
Q.ジョーカーはAより強い?
A.ジョーカーは強さを持たないワイルドカードとして使われるため、場合によっては2よりも弱いカードです。役を強くすることには便利ですが、役同士の戦いでは負けることに注意しましょう。
Q.ジョーカーが2枚以上入ることもある?
A.対人戦ではまずありませんがビデオポーカーでは2枚から5枚入っているものも存在します。5枚入っているビデオポーカーにおける最高役は「5ジョーカー」です。
まとめ:ジョーカー入りのポーカーはルールが変化する
ジョーカーが入るとポーカーのルールが若干複雑になってしまいますが、新たな戦略が生まれます。万が一ジョーカー入りのポーカーをプレイする際は、ハウスルールを理解した上で戦略を立てましょう。
対人戦では、ジョーカー入りのポーカーはほとんど行われません。ビデオポーカーでは頻繁にジョーカーが用いられるため、ジョーカーが入った時のホールド戦略はあらかじめ知っておくと良いでしょう。